【箱根】明神ヶ岳で富士山を堪能してきた

箱根・明神ヶ岳で富士山を見てから箱根の日帰り温泉

先月になりますが、箱根・明神ヶ岳に日帰り登山に行ってきました。

久しぶりに箱根の山に行きたい…!そして温泉入りたい…!と、機会を窺ってました。

天気予報ですっきり晴れそうな日があったので、2日前に急遽有給申請して平日登山の日にしちゃいました。「ずらせない急用が…」と上司には言いましたが嘘ではないのでOKです。

 

明神ヶ岳って?

金太郎伝説で有名、大人気なあの金時山のおとなりの山です。

神奈川県南足柄市箱根町の間に位置しており、箱根山の古期外輪山の1つです。
標高は1,169m。
箱根エリアでは金時山の次に登られてる山でもあります。金時山と違い山頂には茶屋やトイレはありませんので、登山口でトイレは済ませてから向かいます。山頂からは金時山越しの富士山と大涌谷エリアの眺望があります

明神ヶ岳に登る際、強羅方面の宮城野橋バス停から登る半分ピストンのコースの方を多くの人が選ぶようです。なぜなのか。

私は箱根エリアの北側、大雄山駅から道了尊(どうりょうそん)バス停に行き、大雄山最乗寺から登り始めるコースを選びました。

ピストンコースは勿体無いって思っちゃう性分なのと、こっちの方が交通費が300円も安かったので。

道了尊-明神ヶ岳-宮城野橋コース

大雄山駅から道了尊行きのバスに乗ります。

大雄山駅は初めて降りましたが、いい具合のローカル感で好感度高かったです。
高校生が多く降りて隣のバス停に並んでいて、ローカル感のある駅が最寄りの高校生活いいな〜〜〜って見てました。

 

 

始発(と言っても8時着)のバスに乗っていたのは私ともう1人だけで、その方は道了尊バス停に車でお迎えが来てたのでここらで働いてる人かな?と予想してました。

 

バス停の前には"十八丁目茶屋"や"十九丁目茶屋"など食事を取れそうなところがいくつかありました。

大雄山最乗寺を通っていく

 

大雄山最乗寺に降りて一番驚いたのが杉の高さです。
高尾山の参道の杉並木が確か樹齢700年だったはずだけど、ここの杉の方が高さも迫力も勝ってるのでは…?

朝のシーンとした空気と、高すぎる杉たちと、誰もいない参道……

寺院全体がパワースポットのような空間でした。

 

通常規模の神社仏閣を想像してたのでびっくり。特別期待してなかったスポットが絶景だったりすると最高の気分になりますよね。

夫婦円満の象徴、赤下駄

 

最乗寺の参道をしばらく行くと、最乗寺の名物らしい巨大な高下駄が出現。
下駄は2つ揃って役割を成すことから、夫婦円満に通じるとされてるそうな。縁起の由来、なるほど〜…

 

明神ヶ岳ハイキングのはじまりはじまり

赤い高下駄のとなりに明神ヶ岳ハイキングコース入り口の道標があります。靴紐チェックして山行スタートです!
出発時刻は8時21分。

 

登山道の整備状況もなかなかいい具合です。しばらくは杉並木と木漏れ日の道を行きます。

 

人がいないのを念入りに確認してからスマホを杉に寄りかからせてタイマーで撮りました…。ひとり登山の欠点を挙げるとすれば"山にいる自分"の写真を残しにくいところでしょうか。

後から見返したときに自分がその絶景にいたってことをより実感できるような写真が撮りたいなーって思うので、歩いてる後ろ姿をセルフタイマーでたまに撮ります。誰かに見られるとかなり恥ずかしいんですけどね……!

 

 

しばらく進むと細い車道を横断するところがあり、ここらへんから林業らしきショベルカーがちらほら見られました。

リュウノウギクの群生

 

群生してるとこを上から撮った写真が好きです。写真一面に小さな花があってこのまま小花柄の生地にできそうじゃないですか?

調べたところ樟脳の香りがするらしかったので嗅げばよかったです。防虫剤の香りなのかしら

見晴らし小屋に到着!

 

見晴らし小屋のポイントに到着です。穴空きまくりだから見晴らし小屋というわけではもちろんなく、ここから10歩ほどあるいたところから街を見下ろせるからです。
「空缶・ゴミ・良心は持ち帰ろうね」と書いてあります。

 

 

標高が上がってくると、道幅の広い箱根らしい道になってきました。箱根の湯坂道や外輪山をつなぐ稜線は一部このように広い道になってます。防火帯なのでしょうね。
ここまで約1時間10分。時刻は9時33分です。

秋の花、リンドウ

 

リンドウの花が咲いてました。
太陽光が当たりすぎて発光してるように見えますね…角度変えても変えても発光してたので諦めました。

リンドウは秋の山野草としてよく見られますね。苦いお薬になるみたいです。


地方によっては"イヤミグサ"と呼ばれるそうです。初めて聞いたときは「嫌味…?」と不思議に思いましたが、実際は"胃病み草"ということで、消化不良や食欲増進に使われます。

 

南東側は視界が開けて相模湾と小田原の街が見えます。
ここまで登ってきて誰ともすれ違わなかったですが、ここらでようやくおじいさんに遭遇。というか抜かされました。私はどうやら登るのが遅いようです……がマイペースでいいんです!てくてく行きます!

 

道中、ずーっと歩きやすい山道で、岩でゴツゴツしてるちょっと急な箇所も上の写真のレベル。落ちそうな箇所もないので安心なコースですね。

"みんなの足跡"で分かる迷いやすいポイント

 

山頂まで標高差100m切ったーってところで急に巨石ゴツゴツの道が現れました。そんなバカなと思いましたが、やはり本物の道は左側に存在感少なめにほそーくありました。巨石側の道は昔は沢になってたのかもしれません。

これはこっちを正規ルートと間違う人いそうだなぁ……と思ってヤマレコの"みんなの足跡"を見てみると、やはりありました。

青の矢印三角が現在地で、オレンジの点線が他のユーザーの軌跡です。

見えますか?巨石コースで山頂まで登ってる人、いますねぇ…
途中で引き返すことなく抜け切ってます。猛者だったようです。

 

山頂に近づくにつれて空の占める割合が多くなってきました。そして山頂手前は急坂です。

細い道を抜けて…

明神ヶ岳山頂に到着!

少し歩くと見えてきました!富士山です!

富士山と空の青!放牧な雰囲気の明神ヶ岳山頂です〜!ヒャホー

 

時刻は10時53分。
約2時間半の登りでした。平日なので登山者は3組ほど。

ベンチが3つとテーブル席1つなので、ちょうどよかったです。土日だとレジャーシートあるといいかもしれないですね。

明神ヶ岳から見るみんな大好き金時山

 

富士山を拡大して撮ってみます。
富士山の手前にあるもっこり山が金時山です。金時山芦ノ湖とか南側から見るともうちょっとカクカクっとイカつい形でしたが、明神ヶ岳側から見ると実はもっこりだったんですね…。見る目変わりました。

山頂でコンビニで買ったお昼ごはんを食べて、少しまったりして、再び出発です。

次は温泉を目指す道

 

実は少し手前では、大涌谷がドーンと見れます。大涌谷大好き。箱根ジオパーク大好き。
この辺りは自然の崩壊地のようです。検索してもいつから崩壊してるのか答えが出てこなかったので、つぎ箱根ジオパークに行ったときに聞いてみようと思います。

猛毒の花、ハコネトリカブト

強羅側の宮城野方面に下る途中、ハコネトリカブトが自生してました!
"キレイな花には毒がある"代表の猛毒の花ですね。花だけじゃなく葉も茎もすべて毒。

普通のトリカブトは茎が枝垂れてたり、分岐しているらしいですがハコネトリカブトはTHA直立!なのが特徴です。

昭和の頃はトリカブトを使った殺人事件もあったらしいですよ。
さらに、新芽の形がニリンソウにとても似てて、しかもニリンソウは美味しく食べられる野草なので間違えてトリカブトを食べちゃう事故が多いんです。ニリンソウを摘むときはちゃんと花が咲いてるやつを選ばないと……

養蜂家はトリカブトが咲く前に蜜を取るのを止めるそうですトリカブトの蜜を吸った蜂が作る蜂蜜でも中毒者が出たことがあるとか。

 

キリンソウじゃない、アキノキリンソウ

 

こちらは安心、アキノキリンソウです。
真っ黄色で花火みたいにバチバチしてそうな形がいい感じ。

キリンソウみたいな見た目で秋に咲くからアキノキリンソウ。実に安直でよろしい。

アキノキリンソウの別名は"アワダチソウ"。そうです、よく線路沿いに群生してるイメージの"セイタカアワダチソウ"の仲間なんですね。

セイタカアワダチソウは海外種で、名前の通り背高いです。

 

宮城野に下山

 

宮城野への下山ルートは明星ヶ岳を経由するコースもあるのですが、いかんせんトイレに行きたかったので経由せず下りました。

箱根登山バス案内所で念願のトイレに行き、箱根湯本駅行きのバスに乗って温泉に向かいます!

 

バスに乗って移動せずとも、宮城野温泉箱根十七湯のひとつなのですが、どうも調べた限り日帰り温泉できる施設は"宮城野温泉会館"という施設のみ。

こちらは公衆浴場っぽい施設のようです。この日はもうちょっと贅沢な温泉に浸かりたい!と思い、塔の沢温泉にしました。

塔の沢温泉・箱根湯寮へ

 

塔の沢バス停で降りて、箱根湯寮という日帰り温泉に来ました!

観光中のカップルが店の前で写真を撮っていてなかなか順番が来なかったので写真は撮らず、箱根湯寮公式ホームページからお借りしました。

 

広い館内、素敵な和モダンの雰囲気

平日1,600円。タオルは販売のみと予習してたので携帯用のバスタオルちゃんと持ってきましたよ!

館内がまた広くて、温泉も広くて、和の雰囲気が最高でした……!あまり館内の様子を下調べせずにきたんですけど、また期待を上回っていて最高の気分。

 

露天風呂エリアがかなり広く、楽しいです。箱根の日帰り温泉で迷った時はここにしましょう、みなさん。

リファのドライヤーが無料で使えるのも素晴らしい!
髪の毛がまとまりました(当者比)。

 

館内には食事処もあり、温泉の後ここで食事やお酒を飲むのもひじょーーうにありです。

次はコースタイム短めのルートにして早めに下山して、ここでゆっくりしていこう!って思える温泉施設でした。

最後に箱根愛を語る

箱根の山はあんまり山っぽくないよね〜って言う人も私の周りにはいます。

が!

わたしは箱根山が大好きです。噴煙たなびく大涌谷、火山活動でできた芦ノ湖、それを囲む外輪山など、ダイナミックな地形が大好きです。自然の力、地球は生きている〜!って感じます。

観光スポットなだけあって下山後の楽しみも尽きないです。

記事を書いててまた箱根山に行きたくなってきました……

みなさんもぜひ箱根の山旅楽しんでみてくださいね。